#10 黄檗宗 海福寺

今回は、小さいけれど由緒がある海福寺という黄檗宗(おうばくしゅう)のお寺を紹介します。

場所は以前にご紹介した目黒不動から羅漢寺を挟んで隣、当社からは徒歩で20分程度。中国(明)からの帰化僧である隠元禅師が日本で最初に開いた寺が海福寺で、建立は万治元年(1658)。元々は深川にあり、絵図面(下図)を見ると海辺に近い豪壮な寺です。
当時の深川と言えば、江戸の繁華街の一つで、鬼平犯科帳にも出てくる寺。しかし、深川の海福寺は水害に遭い、明治43年(1910)に現在の地に移転してきました。明治の末といえば、このあたりは片田舎、繁華街から移転したのだから面積が広くなっているかと思うと、まるで個人住宅かと思う位に小さな寺になっています。
黄檗宗の最初の寺なら総本山になっても良いと思うのですが、黄檗宗の総本山は宇治にある万福寺。小さく寂れているのは残念な限りですが、寺の梵鐘と水難供養塔は東京都指定文化財、山門は区の指定文化財に指定され、内容は深いようです。山門は四脚門と呼ばれる柱が四本あるのは珍しい形式です。

ところで、黄檗宗の本山である万福寺のHomepageを見ると、隠元禅師は海福寺を建立した3年後には宇治に土地を貰い、万福寺を建立したと記されていて、本拠地をこちらに移したようです。でも、万福寺のHomepageには海福寺のことは何も記されていないのが気になるところです。
←深川にあった海福寺。
(http://homepage3.nifty.com/onihei-zue/577conts.htm参照)

現在の海福寺の四脚門(主柱の前後に補助柱がある形式)。
四脚門は珍しいそうです。
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