#16 菅刈公園・西郷山公園

明治維新の立役者の一人である西郷隆盛は今でいうメタボで、医者の勧めにより現在の目黒区の駒場から代官山あたりを、鉄砲を担いで歩き回っていたという話を司馬遼太郎の本で見た記憶があります。今から140年位前の話ですが当時の目黒区はそんな場所だったようです。

西郷隆盛は明治政府から下野し鹿児島に戻った後、弟の西郷従道が明治7年に兄隆盛の再起を期して旧岡藩(現大分県竹田市)の別邸および周辺の土地を購入したのが、今回紹介する菅刈公園と西郷山公園に当たります。この地は、当社から北に直線距離で2Km弱、代官山の丘から目黒側に向かって南西方向に傾斜した場所です。東横線の中目黒駅から目黒川の上流方向に10分程歩き、少しだけ東側に入ったところにあります。

旧西郷邸は、菅刈公園と西郷山公園の二つに分かれています。菅刈公園は、目黒川に近く元の岡藩の別邸部分にあり、全体としては東側が少しだけ斜面にかかった広い平地の公園なのですが、東側に西郷従道が住んでいた住居跡があります。現在はこの住居を復旧する工事中です。現状で言えば、あまり面白みの無い公園ですが、近い将来には趣のある公園に生まれ変わると思います。岡藩の別邸は江戸時代には名園として有名だったとのことなので、昔の景観を少しでも復元して欲しいものです。

この菅刈公園から少しだけ東側に離れ目黒川の河岸段丘の西斜面から頂上部に至る部分が西郷山公園になっています。西向斜面の麓から頂上までの場所一体なのですが、斜面を登る道は急で緑が多く、頂上では西側一帯の眺めを楽しめるので一寸したハイキング気分を味わうことができます。この頂上は代官山の丘の中でも特に高度が高いので、関東平野の西方向を一望に収め、その先には箱根、丹沢、秩父等の連山と富士山が見え、当時であれば目黒川に向かって滝が落ちているという景勝の地であった筈です。

これら二つの公園の中間や周辺は、緑が多く、デザイン性の高い住宅が多く、雰囲気としてはロンドンの街外れという感じで、目黒区の中の高級住宅地の一つになっています。当社も業績を上げ、成長を続けてこの丘の上に眺望の良い事務所を立て、皆様をご招待することを目標にしましょう。
← 菅刈公園の和室と室前の桜です。
   桜が満開でとてもきれいでした。

← 公園中央の芝生広場です。
   写真奥は急な傾斜になっており、西郷山公園は
   その斜面に沿った形になっています。
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