#15 東京ミッドタウン

今回も少し遠出して、昨年3月にオープンした東京ミッドタウン。当社からは山手線を越えて向こう側、目黒川に沿う谷を越えた六本木の台地の上に位置します。遠いように思うのですが、直線距離なら約3km、当社の屋上に出ると北東方向、恵比寿ガーデンプレイスのビル群と渋谷のビル群の中間くらいの場所に見えますが、その直ぐ北側には数年前に建設された六本木ヒルズが見えます。

防衛庁の本庁が市ヶ谷に移転した跡地を三井不動産が開発した東京で一番新しい商業施設です。ただ、その歴史は東京にしては比較的古く、江戸時代には毛利家の下屋敷があった場所です。その後、明治時代になり陸軍駐屯地になり、1945年に日本が連合国軍に無条件降伏した後は米軍将校宿舎、防衛庁の庁舎という歴史を持っています。近くにある六本木ヒルズは毛利家の上屋敷後で、毛利家の上下両屋敷跡が大規模商業施設になっているというのも面白いものです。

六本木は今では繁華街ですが、江戸時代は武家屋敷が並び、明治になり武家屋敷の跡地が屋敷町と旧日本陸軍の軍事施設が多く存在する兵隊の街になり、第二次世界対戦の後には陸軍の施設が米軍に接収され、米兵向けの商店や飲食店が多く集まり、現在の繁華街の基礎を作ったという歴史を持っています。私は1960年代の半ば頃にミッドタウンから200m位離れた旧東大物性研究所で実験をやっていたのですが、その頃は商店や飲食店が未だ米軍対象の雰囲気を残していました。今のミッドタウンの場所には防衛庁があり、入り口付近は衛兵が立ち、モノモノシイ雰囲気でした。

防衛庁跡地がミッドタウンになり、昔は鉄条網付きの塀に囲まれ中を伺うこともできなかった場所も今では塀が無くなり、昔は無かった道が走っています。私も昨年の12月24日に初めてミッドタウンに行ったのですが、広い敷地の中は起伏に富み、また木も多くあることに驚かされました。何しろ12月24日なので、芝生の上に設置されたLEDのイルミネーションを見る人達は寒さの中で立ち止まり、ビル内は歩くのも困難な程に混雑し、食事ができる店には長い行列ができていることに驚かされました。もう一つ、来ている人達の1/3位は定年を越えたと思われるカップルで、これにも驚かされました。団塊世代は未だ消費の主導権をもっているようです。
       ← ミッドタウンガーデンからのミッドタウンタワー。
上層階に「ザ・リッツ・カールトン東京」があります。

← ガーデンで行われているイルミネーション。
  芝一面が青い絨毯のようできれいでした。
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