薄板非磁性導体の面要素による渦電流解析についてご紹介します。本機能はr6.9バージョンよりリリースする予定です。本機能は、非磁性薄板導体を面要素で近似するものです。従来、どんなに薄くても三次元ソリッド要素に分割する必要が有りましたが、本機能を使用すると、面要素をメッシュ中に埋め込むだけで済みメッシュ分割が容易になります。また、扁平な要素を作る必要が無くなり、解析の収束性も良くなると考えられます。本機能は、従来のソリッド要素と組み合わせて使用することができます。
Fig.1は正方形薄板導体を半分はソリッド要素で近似し、他の半分は面要素で近似した時の結果です。モデルは、y=0面およびz=面で対称としています。正方形板は一辺20cmで厚さを1cmとしています。導電率は5×107としています。磁場はz方向に1T/secで増加しているとし、0.1secでの渦電流分布を示したものです。この時点では、渦電流は厚さ方向に一様に流れ、表皮効果はほとんど有りません。面要素には、5mm(上半分)の等価的な厚さを入力しています。Fig.2は真上から電流密度強度分布を示したものです。右半分がソリッド要素、左半分が面要素です。ほぼ電流が対称に流れていることが解ります。また、List 1にはこのときのジュール発熱を示しますが両側でほぼ一致しています。このことは、ソリッド要素でも面要素でも同じ結果が得られることを示しています。本計算では、面要素のみの近似で充分です。
入力ファイルinput, pre_geom.neu


