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 異方性非磁性薄板の解析

EMSolutionでは、従来、体積要素導体の異方性を扱うことが出来ましたが、面要素による非磁性導体版の異方性は扱うことが出来ませんでした。r8.6よりそれを可能としました。その一例を以下に示します。解析モデルは、「非磁性薄板の面要素による解析」で使用しました、Fig.1と同じものを使用しました。体積要素と面要素によるモデルを同時に計算しています。

Fig.1は、「非磁性薄板の面要素による解析」で示しました等方導電率の場合の電流密度分布です。右半分を体積要素、左半分を面要素でモデル化しています。左右ほぼ同じ分布が得られています。

Fig.2は、y方向の導電率が1/10の異方性を入れた場合です。体積要素、面要素両方に異方性を入れています。この場合、全体の渦電流は小さくなり、y方向電流の集中が小さくなります。左右はほぼ同じ分布をしており、体積要素および面要素が同様の異方性を示していることが分かります。

Fig.3は、原点を中心とする円筒座標系でr方向の導電率を1/10にした場合です。電流が周方向に流れています。また、この場合も左右同じ分布となり、体積要素による近似と、面要素による近似が等価であることが分かります。

Table 1に各場合の両側のジュール発熱合計を示します。どの場合も両側の値は良く一致しており、体積要素および面要素に対して、同様な異方性が与えられていることが分かります。
 
 

Table 1 Joule発熱
ケース
体積要素部合計 (W)
面要素部合計 (W)
一様電気導電率の場合
3.5196
3.4613
y方向の導電率を1/10にした場合
0.66916
0.66625
r方向の導電率を1/10にした場合
3.0483
2.9252

Fig.1 一様電気導電率の場合

Fig.2 y方向の導電率を1/10にした場合

Fig.3 r方向の導電率を1/10にした場合


非磁性導体板の異方性の入力の仕方
従来の入力において、導電率にマイナスを付け入力し、体積要素物性と同等に座標系と異方性を入力します。

(例) 円筒座標系1に対し、r方向の導電率をにR=0.1をかける場合。

* SMAT_ID*TYPE*  SIGMA  *  MU   *IMP_TYPE or THICK *
   1           3      -5.e7      1.        0.005
* COORDINATE_ID  *  FX(FR)   *  FY(FT)  *  FZ  *
       1            0.1       1.0     1.0



入力データ 
pre_geom.neu
input.iso(一様電気導電率の場合)
input.anisoy(y方向の導電率を1/10にした場合)
input.anisor(r方向の導電率を1/10にした場合)


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