はじめに
セラミックの研究開発や品質管理において、断面の粒径計測・分析は最も基本的な計測および評価方法になっています。それにもかかわらず、断面写真の上にスケールで直線を描き、粒界に点を打って、一つづつの粒子径を物差で図って、これを統計処理するという作業が手作業で行われています。

汎用の画像処理ソフトを使って粒径分布を計測・分析している方も居ますが、少数派です。ソフトの価格が高価な事もありますが、ああいうソフトをこの目的のために使う事が実用的で無い事がもっと大きな理由だと思います。

当社はこのような状況を踏まえて、東京工業大学名誉教授、福長脩先生の御指導の下で、簡単に使える実用的なソフトを開発しました。

対象はセラミックに限定しません。写真に撮影された材料の組織、粉体、崖や海岸・河川の岩石、動植物、細胞等の寸法の計測・統計処理に利用できます。

CeraPartの考え方
CeraPartの動作原理は、計測対象が撮影されている写真をコンピュータに取込み、この写真に対して@直線を描く、A粒界と直線の交点に点を打つ、B粒界点の間の距離を計測して統計処理を行う、という操作をパソコンにやらせるだけの単純な構成です。

直線を描く、粒界と直線の交点に点を打つという作業は、自動でも手動でもできますが、自動による境界点の決定は必ずしも正確ではありません(画像の質にもよりますが)。このため、自動決定した境界点は目視でチェックして、必要に応じて位置を変更、削除、追加を行って下さい。一寸メンドウそうですが、実際にやってみれば、簡単な操作です。汎用画像処理ソフトで境界検出のチューニングをやっているより簡単です。なにより、このような作業によって研究者が対象となる写真を詳細に観察する事になります。

後は、粒径測定および統計処理は自動でやってくれてヒストグラムを出力します。必要ならcvs形式でデータを出力できます。

離散的に分布する粒子、写真上の特定の領域の粒子の寸法分布の計測等も可能です。